顔認証システムで不審者登録を利用するメリットは?注意点も解説!
Column コラム

顔認証システムの不審者登録機能は「不審者を素早く発見したい」といった悩みを解決できます。あらかじめ不審者登録を済ませておくと、カメラ映像の中から簡単に特定の人物を探し出せます。しかし、不審者登録の特徴やメリットが、よくわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、顔認証システムの不審者登録について詳しく解説します。不審者登録のメリットや運用時の注意点をチェックし、セキュリティ対策に役立てましょう。
顔認証システムの特徴

顔認証システムは、指紋認証や静脈認証のような生体認証の一つです。本人の顔のデータを利用した認証方法で、オフィスの入退室管理や空港の搭乗手続きなどで利用されています。
顔認証システムは、目・鼻・口などの位置をデータ化し、オリジナルの“鍵”として利用できるシステムです。事前に顔のデータを登録しておき、認証時にカメラで取り込んだデータと照合してロックを解除する仕組みです。わずか数秒で認証が完了するため、認証時のストレスが少なくスムーズな入退室を実現します。
どこにも触れない認証で衛生的
顔認証システムを利用する場合は、どこにも触れずに非接触で認証が完了します。認証リーダーに触れる必要がなく、鍵を用意する手間もありません。衛生的な認証が可能なため、感染症対策を備えたセキュリティとして、取り入れる企業も増えつつあります。
また、手が塞がっていても認証できるため、荷物などを持った状態でもスムーズな入退室ができます。荷物を持って行き来しなければならない場所でも、ストレスなく入退室ができるシステムです。
高いセキュリティレベルを実現
顔認証システムでは、顔の形をデータ化し“鍵”として利用するため、他人が複製しにくい点が特徴です。鍵の盗難リスクがなく、複製もしにくいため、他人によるなりすましを防げるシステムとなっており、高いセキュリティレベルを実現できます。
また、顔認証システムには、顔の判別ができるようにラーニングされた高性能なAIが搭載されています。そのため、誤認証を防ぎほぼ正確な認証が可能です。他人が写真を悪用して認証しようとした場合でも、精度の高い製品であれば偽物と区別できます。
製品の性能によって認証精度に差がある
顔認証は高性能なシステムのため、セキュリティ対策として取り入れる企業が増えています。しかし、顔の認証精度は製品ごとに異なります。認証精度によっては、なかなか認証されない可能性があるため注意しましょう。利用シーンをイメージしながら、ニーズに合った性能の製品を選ぶ必要があります。
例えば、登録時のデータと認証時の姿が異なる場合に認証できないケースがあります。製品によっては、メイクや髪型、マスク着用の有無が認証に影響する可能性があるため、製品ごとに性能をチェックしましょう。精度の高い製品の中には、マスクや眼鏡をつけたまま認証できるものがあります。感染症対策をしつつスムーズに入退室をしたい場合は、マスク着用の有無にかかわらず認証可能な製品を選びましょう。
顔認証システムの不審者登録とは?

顔認証システムの不審者登録を利用すると、カメラに映った不特定多数の中から、特定の犯罪者や要注意人物を発見できます。あらかじめ不審者登録をしておくだけで、カメラが登録者の姿を捉えた際に、システムが自動で検知してくれる機能です。
例えば、指名手配犯などを不審者登録し、ゲートを通過させないようにする方法として活用されています。また、不審者登録は、過去にトラブルがあった人物への対策としても有効です。登録者が来訪した際に、素早く対策を立てたい場合にも役立ちます。
顔認証システムで不審者登録を利用するメリット
顔認証システムの不審者登録を活用するメリットを2つご紹介します。不審者登録では、犯罪者や要注意人物などの特定の人物を発見できます。入退室を拒否したり、トラブルを未然に防いだりする方法として有効です。
また、不審者登録にはセキュリティ強化策としてだけでなく、警備コストを削減できる一面もあります。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
万引きや迷惑行為を未然に防げる
不審者登録は、犯罪や迷惑行為などのトラブルを未然に防ぐための対策として、企業や店舗などで利用されています。システムにより不審者を探知できるため、犯罪による運営側の経済的な損失やトラブルの防止に役立つ点がメリットです。施設の入り口にカメラを設置しておくだけで不審者を早期発見でき、迅速な対応に繋げることが可能です。
また、不審者登録の活用方法として、ブラックリストを作成するケースもあります。例えば、過去に迷惑行為があった人物をブラックリストに登録し、カメラで検知した際に迅速な対応をする方法です。また、店舗で過去に万引きをした人物を登録しておくと、再犯の防止策として活用できます。
警備コストを削減できる
不特定多数の中から目視で不審者を発見しようとすると、人件費がかかったり、見逃してしまったりする可能性があります。そこで役立つ仕組みが、不審者登録です。カメラ映像をチェックする人員が不足している場合や、警備コストを抑えたい場合には、不審者登録の利用がおすすめです。
不審者登録を利用すると、目視よりも正確に不審者を発見できます。さらに、不審者の発見をシステムに任せられるため、人件費をカットできます。警備コストを削減しつつ、セキュリティを強化できる点がメリットです。
顔認証システムで不審者登録を利用する際の注意点

顔認証システムの不審者登録を利用する際は、2つのポイントに注意する必要があります。どちらも個人情報の取り扱いに関わるため、法的なトラブルを防ぐ意味でも事前にチェックしておきましょう。
不審者登録は、間違った利用をしてしまうと、訴えられるリスクが伴います。大きな問題に発展する可能性があるため、登録時や運用中に気をつけるべきポイントを解説します。
個人情報の管理を徹底して情報漏洩に気をつける
顔のデータは個人情報に該当するため、システムを管理する側から情報が漏洩してしまうと法的なトラブルになってしまいます。 情報漏洩があった場合には、データ登録者から訴えられる可能性がある点を押さえておきましょう。
運用中は、データ管理のセキュリティ対策が必要です。外部に情報が漏洩しないように、徹底した管理が求められます。
また、運営側が不審者だと認定した人物に、犯罪歴がない場合には注意が必要です。不審者としての情報が漏洩すると、データ登録者のプライバシーを侵害してしまう可能性が高くなります。運営側が注意しておきたい人物を不審者登録する場合には、運用中のデータの取り扱いに十分注意しましょう。
間違った登録をしないように気をつける
不審者登録をする際は、確かな情報をもとに登録するようにしましょう。間違った登録をしてしまうと、データ登録者とトラブルになる可能性があります。例えば、誤登録してしまった場合、「犯罪者ではないのにゲートを通過できない」といったトラブルが起こります。
そのため、不審者の登録時には「本当に不審人物か」の確証がある場合など、慎重に登録を行うようにしましょう。誤登録によってゲートが通過できない方から、訴えられてしまうリスクもあります。法的なトラブルを避けるためには、間違った登録をしないように、登録者の情報をしっかりと確認してから運用しましょう。
アートの入退室管理システム「X-LINE」と顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」
ここでは、アートの入退室管理システム「X-LINE」と顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」をご紹介します。どちらも、スムーズな入退室を叶えつつ、セキュリティレベルの底上げが期待できる製品です。
カスタマイズ性の高いセキュリティ機能や、精度の高い認証技術が大きな特徴です。それぞれの便利な機能について解説します。
カスタマイズ性が高い入退室管理システム「X-LINE」
入退室管理システム「X-LINE」は、セキュリティ機能や認証リーダーの種類が豊富です。そのため、必要なセキュリティレベルに応じて、さまざまなカスタマイズが可能で、ニーズに合った運用が行えます。
認証リーダーには、顔認証、指紋認証、交通系ICカード、車両ナンバー認証といった最新のリーダーを採用しています。また、セキュリティ機能にはマルチ認証、2名同時認証、アクセスレベル設定などを標準搭載しているため、より高いレベルのセキュリティ対策が可能です。
高精度の顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」
「ゼネスキャンパーソン」は、カメラ画像の品質が十分な場合に、顔認証精度99%以上、顔誤検知率1%以下で認証できる高性能な顔認証装置です。他人によるなりすましを防ぎ、高いセキュリティレベルを実現します。
また、マスクや眼鏡をつけていても認証できる点が特徴です。認証時に身につけているものを外す必要がないため、手間なくスムーズに利用できます。さらに、入退室管理システム「X-LINE」との連携も可能です。入退室管理として、より高いレベルのセキュリティを構築したい場合に役立ちます。
顔認証システムの不審者登録を利用する際は個人情報の取り扱いに注意しよう!

顔認証システムの不審者登録を利用すると、不特定多数の中から簡単に不審者を特定できます。人件費を抑えつつ、不審者の早期発見を叶える機能です。犯罪者とのトラブルや万引きの再犯などを防げるため、セキュリティ強化策として有効です。
不審者登録を利用する際は、個人情報の取り扱いに注意しましょう。顔のデータは個人情報に該当するため、情報漏洩リスクに備える必要があります。トラブルを防ぐために、個人情報の管理や不審者の誤登録に気をつけて利用しましょう。
Q&A
Q:不審者登録を利用する際の注意点はありますか?
A:法的なトラブルを防ぐため、個人情報の管理や誤登録に注意する必要があります。
Q:顔認証システムを利用して不審者の侵入を防ぎたいのですが、顔認証は正確ですか?
A:顔認証システム、製品によって認証精度に差があります。高性能の製品は、マスクや眼鏡をつけたままでも認証可能です。
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