カメラだけでは防げない工場の防犯対策にセキュリティゲートが最適!
Column コラム
オフィスや店舗といった現金が室内に置かれている施設と比べ、工場は現金が置かれていないため、防犯対策が後回しになっているケースがあります。また、外部からの不審者だけでなく、外部業者や従業員による犯行にも気を付けなければなりません。
一度被害に遭遇すれば大きな損害につながる可能性があるため、工場のセキュリティもないがしろにできません。本記事では、工場における犯罪の種別と防犯対策についてまとめます。また、工場のセキュリティをさらに向上させるセキュリティゲートについても紹介します。工場の防犯対策を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
犯罪者に狙われる工場
工場で起こる犯罪は、資材や備品を盗む工場荒らしだけではなく、勤務時のトラブルなどから逆恨みをした元従業員による放火や強盗などの凶悪犯罪もあります。ほかにも工場を取り巻く環境には犯罪リスクが潜んでおり、的確な防犯対策が必要です。
ひとたび犯罪が発生すれば、盗難による情報漏洩、放火による設備の破壊など、単純な被害にとどまらず操業停止による売上や利益への計り知れない損害が生じてしまうでしょう。
工場を守るための防犯対策とは
ここでは、工場を犯罪から守るための下記5つの防犯対策について解説します。
- 不審者の侵入を防ぐ塀やフェンスの設置
- 監視・録画のためのカメラの設置
- 工場・建物の人の出入りを入退室システムで管理
- 窓や扉の開閉を検知するセンサーの設置
- 5Sと炎センサーで放火対策
対策1:不審者の侵入を防ぐ塀やフェンスの設置
最も基本的な防犯対策は、部外者や不審者を敷地内に侵入させないための塀やフェンスの設置です。塀やフェンスの設置により、侵入させない領域を明確にします。ただし、これだけでは防犯対策として不十分です。
塀やフェンスを乗り越えての侵入を防ぐには、赤外線センサーやフェンスセンサーを設置し、不審者が現れた際に守衛室に連絡したり防犯アラームを鳴らしたりなど、システムの整備が必要でしょう。
対策2:監視・録画のためのカメラの設置
カメラの設置も工場を守るために重要な施策です。塀や建物などによって死角ができると、不審者に隠れる場所を与えてしまうため危険です。そのため、死角がなくなるようにカメラを設置し、守衛室で集中的に監視します。
また、不審者を検知したタイミングで自動的に録画を行うようにすれば、あとから侵入経路を確認することもできるでしょう。なお、暗闇や逆光でも使用できる高性能な製品もありますが、敷地が広くなるとそれだけ多くの台数が必要となる点に注意が必要です。
対策3:工場・建物の人の出入りを入退室システムで管理
工場や建物への人の出入りを入退室管理システムで管理するのもよいでしょう。例えば、工場の入門に際しては、警備員の配置、またはインターホンと監視カメラの設置を行い、来客などの訪問に対応します。
そして、建物の入館時には、生体認証や社員証などを利用した入退室管理システムにて入退室を制限します。また、部屋ごとにセキュリティを厳重にして人の出入りを制限したり、カメラと連動させて監視体制を強化したりするのも重要でしょう。
対策4:窓や扉の開閉を検知するセンサーの設置
不審者の侵入経路として防犯対策が脆弱な窓や扉が考えられます。窓を割ったり、扉の鍵をこじ開けたりする対策として、窓や扉の開閉を検知するセンサーを設置するのがよいでしょう。
センサーが不審者を検知すると、守衛室や警備室に通報し、アラート音やパトランプの光などによって不審者を撃退できます。
対策5:5Sと炎センサーで放火対策
放火の対策として、不審者の目につくところに可燃性のものを置かないようにしなければなりません。工場などで徹底されるよう指示される、整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとった「5S」を意識し、可燃性のものが目につかない状態にしましょう。
そして、そのうえで万が一炎があがった場合にセンサーで検知する仕組みの導入が必要です。
工場の防犯対策に効果的なセキュリティゲートとは?
ここまで、工場での防犯対策について解説しました。上記の対策に加え、人の出入りを制限するためにセキュリティゲートを設置する工場が増えています。
セキュリティゲートとは、ICカードや生体認証などを利用し認証された人だけが通行できるようにするゲートです。ここでは、セキュリティゲートについてまとめます。
セキュリティゲートの2種類のタイプ
セキュリティーゲートのタイプは、大きく分けてフラッパー式とアーム式の2種類です。
フラッパー式は、プラスチック製などのフラッパーと呼ばれる板状のゲートで入退室を管理します。駅の自動改札機がフラッパー式の代表格で、ICカードやQRコードなどで認証すればフラッパーが開き通過できるようになります。フラッパー式は、1分間に50人程度の認証が可能と処理能力が高いのが特徴です。
アーム式ゲートは、1本もしくは三叉に分かれた金属製のアームが回転しながら一人ひとりを通過させるゲートです。1分間に30人程度とフラッパー式と比較すると処理能力は落ちるものの、公共施設やスタジアムなど、一人ひとりを確実に認証したい場所に向いています。
工場にセキュリティゲートを設置するメリット
工場にセキュリティゲートを設置する3つのメリットについてまとめます。
- 人の出入りを制限できる
- 警備員や係員にかかる人件費を削減できる
- 24時間・365日対応可能
メリット1:人の出入りを制限できる
工場や建物の出入り口にセキュリティゲートがあれば、入館許可のない人の入室を物理的に防げるため、セキュリティの向上が期待できます。また、ゲートが設置されているとセキュリティ対策を行っている様子が見て分かるため、不審者にとって侵入への障壁を感じさせるでしょう。
また、さらにセキュリティ効果を高めたい場合には、ICカードやQRコードではなく、顔認証や指紋認証などの生体認証を取り入れるのがおすすめです。人の身体を用いた生体認証であれば、なりすまし利用の防止につながります。
メリット2:警備員や係員にかかる人件費を削減できる
入退室時のチェックに警備員や係員を配置する場合、仮に警備員1人あたりの日当を平日8時間でおよそ1万5000円前後と仮定し、月に20日稼働させると年間で少なくとも360万円ほどの人件費が必要です。
一方で、セキュリティゲートを設置すれば、警備員や係員を配置せずに済むため上記の人件費を削減できます。警備員や係員を複数人配置していた場合には、それだけ人件費が削減できるため、経済的メリットは決して小さくありません。
メリット3:24時間・365日対応可能
セキュリティゲートは、電源さえあれば24時間・365日稼働させられます。工場によっては、交代制で深夜にも人の出入りがある場合があるでしょう。セキュリティゲートであれば、24時間稼働の工場であってもセキュリティの確保が期待できます。
工場にセキュリティゲート導入する際の注意点
メリットの多いセキュリティゲートですが、導入する際には注意すべき点があります。
- 導入コストが高額になる
- 停電時に使用できなくなる
導入後にトラブルが起きないよう、事前にチェックしておきましょう。
注意点1:導入コストが高額になる
セキュリティゲートの導入コストは、メーカーや搭載機能などの内容によって異なるものの、基本的に多くの費用が必要です。一般的な例では、工事費込みで1通路2筐体で300万円、2通路3筐体で500万円が平均的な実売価格となっています。
上記で述べたとおり、人件費の削減につながるメリットがありますが、どれくらいで回収が見込めるかなどの点を事前に確認しておきましょう。
注意点2:停電時に使用できなくなる
セキュリティゲートは停電時に使用できなくなる点にも注意が必要でしょう。近年、地震や台風などの自然災害から停電が発生することで、事業継続リスクを考える企業が増えています。停電時に動作しなくなるセキュリティゲートの扱いについても同様にリスク対策が必要です。
万が一停電が発生した際には、予備電源で対応するのか、人によって代替するのか、入出場を停止させるのかなど、停電時の運用方法を事前に定めておきましょう。
シンプルで低価格なアートのセキュリティゲート
ここでは、工場への防犯対策として有効なシンプルで低価格なセキュリティゲートとして、アートのセキュリティゲートを紹介します。用途によって2種類の中から選べるため、利用目的に合わせた製品をお選びください。
フラッパー型セキュリティゲート「ASGシリーズ フラッパーゲート」
ASGシリーズのフラッパーゲートは、小型で双方向の通行も可能なセキュリティゲートで、建物の専有エリア内への入室を制限したい場合などに最適です。標準で650mm幅の通路幅は、車いす対応として900mm幅も用意されており、工場に入室する人の属性に合わせた使い分けが可能です。
フラッパーの開閉速度は高速で、1分間に30〜60人の連続通過ができ、利用人数の多い場所でも利用できます。また、照合操作をせずに通行するとアラームが表示される不正通行検知機能もあり安心です。さらに、顔認証リーダーにも対応しており、ハンズフリーのゲートとして運用することができます。
スウィング型セキュリティゲート「ASGシリーズ スウィングゲート」
ASGシリーズのスウィングゲートは、小型軽量で、各種施設や倉庫の出入口など限られたスペースへの設置に適しています。
本体は20×20cmの四角柱とコンパクトな形状を実現しており、狭い場所にも設置可能です。2種類の信号を活用しゲートを双方向に開閉できるため、用途に合わせた通行方法の設定ができます。また、本体の重量が15kgと軽量であるため、移動用としての運用にもおすすめです。
メリットの多いセキュリティゲートで工場を守りましょう
ここまで工場での防犯対策についてまとめました。一度被害が発生すると損害が大きくなる工場こそ、防犯対策が急務です。これまでの対策に加え、入退室者を制限してセキュリティ向上が期待できるアートのセキュリティゲートをご検討ください。
Q&A
Q:工場にセキュリティゲートを導入するメリットは何ですか?
A:部外者や不審者の侵入を防ぎ、物理的なセキュリティの強化が可能です。また、警備員の配備が不要となるため人的コストの削減が期待できます。
Q:アートのセキュリティゲートにはどのような特徴がありますか?
A:オープン感覚で開放感のある洗練されたデザインでコンパクト、さらに多彩なリーダーに対応しているのが特徴です。
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