導入困難な場所でも利用可能!省スペース型セキュリティゲートとは?
Column コラム
建物のエントランスや、人流を制限したい通路などで、セキュリティの向上を目的にセキュリティゲートを導入する企業や自治体が増えています。一方で、既存の施設へセキュリティゲートの導入を検討する際に、スペースやコストが気になっている方もいるでしょう。
本記事では、セキュリティゲートの導入に関して、メリットや注意点などの情報をまとめ、あまりスペースがない場所でも導入できる省スペース型セキュリティゲートを紹介します。これからセキュリティゲートの導入をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
セキュリティゲートとは?
セキュリティゲートとは、エントランスや通路に設置し、正しく認証された人の通行を許可するゲートです。ICカードや生体認証を組み合わせて入退室の管理を行い、セキュリティ向上などが見込めます。ここでは、セキュリティゲートのタイプについて見てみましょう。
セキュリティゲートの2つのタイプ
セキュリティゲートのタイプは、大きくフラッパー式とアーム式の2つです。
フラッパー式ゲートは、プラスチック製などのフラッパーと呼ばれる板状のゲートで入退室を管理します。駅の自動改札機がフラッパー式の代表格で、ICカードやQRコードなどで認証を行えばフラッパーが開き通過が許可されます。フラッパー式は、1分間に50人程度の認証が可能と処理能力が高いのが特徴です。
アーム式ゲートは、三又になった金属製のアームが回転しながら一人ひとりを通過させるゲートです。1分間に30人程度とフラッパー式と比較すると処理能力は落ちますが、公共施設やスタジアムなど、一人ひとりを確実に認証したい場所に向いています。
セキュリティゲート導入のポイントは?
セキュリティゲート導入前に押さえておくべきポイントがあります。
- どのような場所に設置するのか
- 何を目的にするのか
- 工事や導入後の運用をどうするか
これら3つのポイントについてまとめます。
ポイント1:どのような場所に設置するのか
セキュリティゲートをどのような場所に設置するのか、事前に押さえておきましょう。例えば、設置場所が屋外の場合には、雨に濡れないよう屋根の下に設置する必要があります。
また、設置予定の場所の景観が気になる場合には、透明のフラッパーを利用するなどして、周囲のデザインを邪魔しない製品の選定が必要です。
ポイント2:何を目的にするのか
セキュリティゲートの設置目的を明確にしておきましょう。大人数の通行が予想される場合には、処理速度の速い製品が求められますし、車いすの利用が想定される場合には、通路幅が広い製品が必要です。
また、入退室管理システムや顧客管理システムなどと連携させるためには、ほかのシステムとの連携が可能な製品を選ぶ必要があります。
ポイント3:工事や導入後の運用をどうするか
セキュリティゲートの設置工事には期間を要する場合があります。よって、事前に業者と設置場所について下見を行い、工事に必要な電源が確保できるかなど、工事がスムーズに進められるよう準備しましょう。
また、導入後の運用方法などを具体的にまとめ、必要に応じてマニュアルの作成や関係者への教育の実施が求められます。
セキュリティゲートを導入するメリット
実際に、セキュリティゲートを導入するメリットは大きく分けて2つあります。
- 秘密保持や安全性の強化が可能
- 人にかかるコストを削減できる
これらについてまとめます。
メリット1:秘密保持や安全性の強化が可能
施設の出入り口にセキュリティゲートがあれば、入館許可のない不審者の侵入を抑止できます。より秘密保持や安全性を高めるには、特定の通路や部屋の入口にセキュリティゲートを設置するとよいでしょう。さらに認証時に顔認証などの生体認証を組み合わせれば、なりすまし利用の防止につながり、さらなるセキュリティ強化が可能です。
メリット2:人にかかるコストを削減できる
警備員や係の人間を入口に置いて、入館をチェックしている場合があります。セキュリティゲートを設置すれば、警備員や係の人間が不在でも入館時のチェックが可能です。そのため、セキュリティを確保しつつ、継続的に発生していた人件費を削減できます。
セキュリティゲートを導入する際に想定しておくべき懸念事項
ここまで、セキュリティゲート導入時のポイントやメリットについてまとめましたが、導入前に注意しておくべき懸念事項が3つあります。
- 停電時に使用不能になる
- 防犯対策としては完全ではない
- 設置スペースの確保が必要
これらについてまとめます。
懸念事項1:停電時に使用不能になる
セキュリティゲートは動作させるために電力が必要です。よって、災害や工事などで停電になった場合、セキュリティゲートは利用できなくなります。
短時間の停電であれば非常用電源などを用いて動作させられますが、停電が長引くようであれば、臨時で警備員を配置するなどの対応が求められます。また、避難が必要となった場合に、セキュリティゲートが通路を塞がない措置も必要です。
懸念事項2:防犯対策としては完全ではない
セキュリティゲートの導入はセキュリティ強化につながりますが、防犯対策として完全とはいえません。例えば、認証にICカードを利用している場合、ICカードの貸し借りや盗難で別の人間のカードを使用する“なりすまし”の防止は困難です。
よりセキュリティを強化するには、監視カメラを設置したり顔認証などの生体認証と組み合わせたりして、セキュリティゲートでは防ぎきれないトラブルへの対応が必要です。
懸念事項3:設置スペースの確保が必要
セキュリティゲートを設置する際に、どれくらいのスペースが必要か事前に確認しなければなりません。設置する機器のサイズだけでなく、利用者が通行しやすい幅を確保できるかとの点も踏まえて検討する必要があります。特に、車いすの利用が想定される場合には、広めの通路幅を確保する必要があるでしょう。
既存の入口や通路に設置する際には、機器によっては圧迫感を与える場合があるため、省スペース型のセキュリティゲートがよいでしょう。
実際に導入されたセキュリティゲートの事例
セキュリティゲートは、主に下記のような場面で導入されています。
- オフィスのエントランス
- 学校などの教育機関
- 医療現場でのエリア分別
- コンビニなどの小売店
- 建設現場などの一時的な場所での設置
これらの活用事例について解説します。
事例1:オフィスのエントランス
オフィスのエントランスにセキュリティゲートが利用されています。関係者の入退室管理や、情報漏洩防止などのセキュリティの向上に役立っています。また、顔認証システムと連携すると、なりすましによる入室を防止できるため、さらなるセキュリティの向上が可能です。
また、来客時に、入館に必要な認証情報を受付管理システムから登録すれば、受付係に置く人員を減らせるため、人的コスト削減にもつながります。
事例2:学校などの教育機関
大学や専門学校などの教育機関でも、関係者以外の立ち入りを防ぐためにセキュリティゲートが使われています。エントランスのみならず、図書館などさらに人の流れを制限したい場所では、別のゲートを設けています。
また、学生証や顔認証システムと連携させた入退室管理も可能です。エントランスでの警備員による目視確認が不要となるため、人件費の削減にもつながっています。
事例3:医療現場でのエリア分別
病院などの医療現場では、情報漏洩防止などのセキュリティ対策のほかに、病気の感染を防ぐために入院患者と一般患者を分ける必要があります。セキュリティゲートを設置すれば、患者の情報をもとに入退室に制限をかけられるため、不要な出入りを防げます。
また、入院患者による無断外出も医療現場の課題の1つです。セキュリティゲートは電力さえあれば24時間稼働可能であるため、人の目が少なくなる時間帯でも入退室管理ができ、無断外出の抑止が期待できます。
事例4:コンビニなどの小売店
スーパーやコンビニなどの小売店にセキュリティゲートを設置するのも有効です。会員カードや顔認証システムを活用して顧客管理を行えば、過去に店でトラブルを起こした客の出入りを制限できます。また、未決済の商品を持ち出そうとすると、ゲートを閉じて退店させないという運用も可能です。
さらに、顧客管理システムと連携すれば入退室時間を記録し、店内の滞在時間から店舗設計に活かす使い方も可能です。
事例5:建設現場などの一時的な場所での設置
建設現場では、セキュリティ対策や安全対策のために、不要な出入りを厳重に管理する必要があります。一方で、現場での工程が終了すれば、セキュリティゲートは不要となります。
そのため、建築現場をはじめ、イベントなどで一時的にセキュリティ対策を行いたい場合には、持ち運び可能な省スペースタイプのセキュリティゲートが最適でしょう。
スペースに制限のある場所でも使える「ゼネスウィング」
ここまでセキュリティゲートのメリットや懸念事項、導入事例をまとめました。セキュリティゲートは、セキュリティ強化や人的コスト削減などのメリットがある一方で、実際にセキュリティゲートを設置しようとするとスペースに制限があり、断念しなければならない場合があります。
そのような場合におすすめな省スペース型セキュリティゲート「ゼネスウィング」を紹介します。
「ゼネスウィング」の特徴
ゼネスウィングは、コンパクト設計で限られたスペースでも設置できるスクエアポール型のセキュリティゲートです。主な特徴は以下の通りです。
- 低価格・軽量・コンパクト
- 洗練されたモダンなデザイン
- 各社の入退室管理システムと連携可能
- 双方向通行・多機能仕様
20×20cmのコンパクトな設計であるため、限られたスペースでも設置できます。また、本体の重量が15kgと軽量設計で移動もしやすい特徴があります。
また、きょう体はステンレス、フラッパーは透明アクリルガラスで開放感があり、洗練されたデザインでさまざまな場所で利用可能です。そして、各メーカーの制御盤に対応し、さまざまな入退室管理システムと連携できます。
さらに、双方向に開閉でき、運用に合わせた開閉時間やスピードの設定が可能です。また、火災設備との連動もできる多機能仕様で、多くの利用シーンで活躍するセキュリティゲートとなっています。
「ゼネスウィング」の利用シーン
ゼネスウィングは、20×20cmの四角柱でコンパクト、かつ本体15kgとセキュリティゲートとしては軽量であるため持ち運びやすいのが特徴です。さらに1分間に35人の処理が可能で、単方向、双方向の両方に対応した通行方向を設定できるため、下記のようにさまざまな場面で利用可能です。
- イベント会場の入退場ゲート
- 工場特定エリアの入退室ゲート
- 建築現場の入退場ゲート
- スタジアムの入退場ゲート
設置場所に合わせ最適なセキュリティゲートを導入しよう
セキュリティゲートにはタイプがあり、設置場所にあわせたものを導入する必要があります。特に、導入したい場所のスペースが限られている場合も多いため、ポイントを押さえ、導入後の運用イメージをしっかり持つようにしましょう。
ゼネスウィングは、低価格・軽量・コンパクトな本体設計で、狭いスペースでも導入可能です。機能も充実しておりさまざまなシーンで活用できるので、ぜひご検討ください。
Q&A
Q:セキュリティゲートにはどのようなタイプがありますか?
A:大きく分けてフラッパー式とアーム式があります。フラッパー式は、駅の自動改札機のようにフラッパーと呼ばれる板状のゲートで入退室を管理します。アーム式は、三又になった金属製のアームが回転しながら一人ひとりを通過させるゲートです。
Q:セキュリティゲートを導入する際に注意すべき点はありますか?
A:停電時の運用や、利用する人数など、設置後の運用イメージを明確にしておく必要があります。
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