顔認証システムを大学に導入するメリット!顔認証の便利な利用例も解説

Column コラム

顔認証システムは、セキュリティを強化しつつ、スムーズな入退室を可能にするシステムです。近年では大学への導入が進んでおり、出欠管理などに役立てられています。また、出欠管理以外にもさまざまな業務の効率化に活用できます。大学運営の効率化を図るためにも、導入効果を詳しくチェックしましょう。

本記事では、顔認証システムを大学に導入した場合に得られるメリットについて解説します。顔認証システムが実際に活用されている例を参考にしつつ、注意点を踏まえて製品を選びましょう。

顔認証システムの特徴

顔認証システムは生体認証の一つで、目・鼻・口などのデータを登録済みのデータと照合して認証する仕組みとなっています。個人の顔が“鍵”になるため、他人に悪用されにくいのが特徴です。

また、物理的な鍵が不要なため、鍵を忘れて入退室できなかったり、鍵を盗まれてしまったりするリスクがありません。さらに、指紋認証や静脈認証などのほかの生体認証と比べて、誤認率が低く正確な認証ができる点も特徴です。

顔認証システムはスムーズな入退室を実現しつつ、高いセキュリティ効果を生む利便性の高いシステムとして、企業や学校などのさまざまな場所で利用されています。

非接触認証で感染症対策ができる

顔認証システムを利用する際は、カメラに顔をかざすだけで認証が完了します。非接触で解錠でき、建物内の感染症対策としても活用できる点がメリットです。認証デバイスに触れる必要がないため、消毒作業の回数や手間も少なくなるでしょう。接触感染のリスクを最小限に抑えつつ、清掃業務の効率化を図ります。

また、感染症への予防対策の意識が高まっている近年では、マスクを着用したまま認証できる製品が増えているのが特徴です。認証時にマスクを外さずに済むため、ストレスフリーな入退室ができます。

なりすましを防止しセキュリティを強化できる

顔認証システムで使用する顔のデータは、本人の顔の特徴をデータ化したものです。そのため、他人によるなりすまし認証がほぼ起こらない点がメリットです。建物の出入り口に顔認証システムを導入するだけで、高いレベルのセキュリティ対策として機能します。

また、顔認証の精度や技術は向上し続けており、近年では画像や映像を利用した不正認証に対応できる高性能な製品も普及しています。そのため、入退室者を限定したい場所や、データの漏洩を防ぎたい場所などのセキュリティ対策として効果的です。

スピーディーな入退室ができる

顔認証システムには1秒ほどで認証できる製品が多く、スピーディーな入退室が可能です。カードをリーダーに通したり、暗証番号を入力したりなどの手間がかからず、ストレスなく入退室できる点が大きなメリットです。

そのため、大学のように大人数が利用する場所でも、短時間でスムーズな入退室を実現できます。また、製品によっては一度に数人から数十人の同時認証も可能です。一度に多くの学生が利用するゲートに導入した場合も、混雑も防ぎつつ正確に認証できます。

顔認証システムを大学に導入するメリット

ここでは、大学で顔認証システムを利用するメリットについて解説します。学生や職員の人数が多い大学では、顔認証システムの導入によってさまざまな管理業務を効率化できる点が特徴です。

顔認証システムの導入は、管理者の負担の軽減につながります。次からご紹介する大学への導入メリットを参考に、顔認証システムの利便性の高さをチェックしましょう。

暗証番号忘れやカードの紛失が起こらない

従来のような暗証番号入力やカード認証での入退室システムには、暗証番号忘れやカード紛失などのリスクがありました。しかし、顔認証システムではカードや暗証番号の発行が不要なため、鍵の管理業務が簡略化される点がメリットです。

顔認証システムでは、暗証番号の漏洩やカードの貸し借りなども起こらないため、セキュリティ対策の強化にもつながります。また、暗証番号やカードによる認証では、なりすましの可能性も否定できないため、本人による認証か証明できないケースが不安を感じる点でした。顔認証システムであれば本人のみ認証ができるため、不安は解消されるでしょう。

出欠管理で代返を防止できる

顔認証システムを出欠確認に利用すると、出席確認時のなりすましや代返を防止できます。紙による出欠確認では、なりすましや代返を完全には防げません。また、学生の人数が多い場合は、出欠のための本人確認にも時間がかかってしまいます。

一方で、タブレットなどを利用して顔認証による出欠管理を行った場合は、本人の顔でのみ認証が可能なため、確認作業に時間がかかりません。また、正確な出欠確認ができるだけでなく、講義にきちんと参加しているかどうかを確認する際も簡単です。

職員の勤怠管理に利用できる

顔認証システムには、入退室管理システム勤怠管理システムと連携できる製品があります。そのため、入退室の記録を利用して職員の勤怠管理も可能です。学生の出欠管理だけでなく、職員の勤怠管理もシステム化でき、さらなる業務の効率化に期待できるでしょう。

多数の職員が在籍する大学では勤怠管理の作業量が多く、時間がかかったり、担当者の負担となったりするケースがあります。また、タイムカードなどでは正確な勤務状況を把握しきれない場合もあるでしょう。そのような場合には、セキュリティ対策の機能に加えて、入退室の記録を管理業務に連携できる製品を選ぶと便利です。

顔認証システムの便利な活用例

顔認証システムには、便利な機能がついた製品や、ほかのシステムと連携できる製品があります。利用方法によってセキュリティの強化だけでなく、さまざまな業務の効率化や利便性の向上が見込めるのが特徴です。

ここでは、実際に大学で導入例がある顔認証システムの便利な使い方をご紹介します。利用シーンやメリットをチェックし、製品選びの参考にしてください。

顔認証決済を利用できる

顔認証を利用した決済システムは、非接触で買い物ができる新しいシステムとしてさまざまな場所で導入が進んでいます。顔のデータとクレジットカード情報を事前に登録すると、決済時に顔を認証させるだけで利用できるシステムです。

また、顔認証決済は大学への導入例があります。手ぶらで決済が終わるため、現金の受け渡しなどが必要ない点がメリットです。他人との接触も防げるため、感染症対策としても活用できます。

マスク着用の検知や検温機能で感染症対策を強化できる

顔認証システムの製品によっては、マスク着用の有無を検知する機能検温機能がついているものがあります。より感染症対策を強化したい場合には、顔認証と同時に感染症予防につながる機能を搭載している製品を選びましょう。

また、マスク未着用の場合や発熱を感知した場合に、アラームで警告する製品もあります。通知機能がある製品を選ぶと無人で感染症対策ができるため、人的コストの削減にもつながります。

顔認証システムの導入する際の注意点

顔認証システムには導入前に注意すべき点運用中に注意すべき点があります。導入後に後悔しないように、顔認証システムの注意点をしっかりとチェックしましょう。

使いにくい製品を導入したり、間違った運用をしたりすると、顔認証システムのメリットを活かしきれません。ここでは、特に注意すべき点について詳しく解説します。

個人情報の漏洩に注意する

顔認証システムに登録する顔のデータは個人情報です。そのため、プライバシーに配慮し、データ漏洩が起こらないように注意して運用する必要があります。特に、クラウド上でデータを管理している場合には、ハッキングなどでインターネット上にデータが流出するリスクがあるため注意しましょう。

顔認証システムの運用中は、登録者のデータを保護するためのセキュリティ対策が必要です。事前に製品のセキュリティやサポート体制を確認し、運用中のリスクに備えましょう。

顔の認証精度は製品によって異なる

顔認証の精度は製品によって異なります。利用時の認証精度が悪い場合は、設置場所の明るさや暗さに影響を受けて認証できなかったりマスク着用の状態で認証できなかったりする可能性があります。

感染症対策としてマスクを着用する場面は多いため、大学に顔認証システムを導入する場合にはマスク着用でも認証できる製品を選ぶと安心です。また、夜間も顔認証を利用する場所に設置する場合は、暗い場所でも問題なく利用できる製品かチェックしましょう。

機能が豊富な入退室管理システム「X-LINE」

ここでは、アートが提供する入退室管理システム「X-LINE」をご紹介します。「X-LINE」は顔認証を利用でき、認証リーダーやセキュリティ機能が豊富な製品です。セキュリティレベルに応じて、機能をカスタマイズできます。

設置場所によって認証方法を変えたり、複数の認証方法を組み合わせて利用したい場合も、ニーズに合った運用が可能です。「X-LINE」の機能について詳しくみていきましょう。

「X-LINE」の特徴

「X-LINE」のセキュリティ機能には、マルチ認証共連れ防止アクセスレベル設定などが標準搭載されています。機能が豊富なため、セキュリティレベルに合った運用が可能です。

また、顔認証だけでなく、ICカードなどのほかの認証方法も併用できます。より高いセキュリティの構築が必要な場所では、いくつかの認証方法を組み合わせた利用がおすすめです。

さらに、「X-LINE」は交通系ICカードの利用が可能です。通学や通勤時に使用する交通系ICカードを鍵として利用できるため、新しくカードを発行する手間がなくスムーズに導入できます。

顔認証システムで出欠管理や入退室管理業務の効率化を!

顔認証システムは建物のセキュリティを強化するだけでなく、大学では出欠管理や感染症対策として活用されています。セキュリティ向上や業務効率化が見込めるため、多くの人物が利用する大学で役立つシステムだといえるでしょう。

顔認証システムの導入前には、顔の認証精度や機能などをチェックし、利用シーンに合う製品を選んでください。また、顔認証システムには入退室管理システムのように、ほかのシステムと連携可能な製品があるため、効率化したい業務をカバーできる製品を選びましょう。

Q&A

Q:顔認証システムでは正確な認証ができますか?

A:顔認証システムの認証精度は製品によって異なります。そのため、利用シーンに合わせて、適した性能の製品を選ぶ必要があります。

Q:顔認証システムの運用中に気をつける点はありますか?

A:顔認証システムの登録する顔のデータは個人情報となるため、運用中は情報漏洩が起きないようにセキュリティ対策をする必要があります。

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