【顔認証と指紋認証】どっちを選べばいい?特徴や利用シーンを解説!
Column コラム

セキュリティ対策として生体認証を導入する際、「顔認証と指紋認証はどっちがいいの?」と迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。どちらも高いセキュリティ効果が得られる認証方法です。しかし、それぞれの特徴がわからないまま導入してしまうと、導入後に使いにくさを感じ、後悔する可能性があります。
そこで本記事では、顔認証と指紋認証のメリットやデメリット、特徴などを解説します。それぞれの違いや実際の利用シーンを参考に、使いやすい認証方法を選びましょう。
顔認証と指紋認証はどっちがおすすめ?
顔認証と指紋認証は、どちらも生体認証に含まれます。事前に顔や指紋のデータを登録しておき、認証時に登録データと照合して認証する仕組みです。カメラのセンサーや認証リーダーに顔や指紋をかざすと、わずか数秒で認証されるためスムーズに利用できる認証方法となっています。
顔認証と指紋認証は同じ生体認証に分類されますが、機能的な特徴やメリット、デメリットなどが異なります。そのため、どちらの認証方法を導入すべきか迷っている場合は、それぞれの特徴を理解し、吟味してから導入を検討しましょう。
顔認証と指紋認証の共通点

顔認証と指紋認証では、認証する部位や認証に使う装置などが異なります。しかし、使いやすさやセキュリティ面の特徴には共通する部分があります。
顔認証と指紋認証のどちらを選ぶべきか迷っている場合は、まずは共通点を確認してみましょう。その後にそれぞれの特徴を比較すると、適した認証方法を選びやすくなります。ここでは、顔認証と指紋認証のどちらにも共通している生体認証の強みをご紹介します。
パスワードや鍵が必要ない
顔認証や指紋認証などの生体認証では、パスワードや物理的な鍵が不要です。そのため、パスワードを忘れたり、鍵を紛失したりして認証ができないといったミスを防げます。パスワードの漏洩や鍵の盗難などの不安要素がなく、ストレスフリーで利用できる点もメリットです。
また、顔認証と指紋認証は認証に時間がかからず、スムーズな入退室ができます。どちらも認証が数秒で完了するため、パスワード入力のような手間や時間がかかりません。
高いセキュリティレベルを実現できる
顔認証や指紋認証は、本人の体の一部を“鍵”として利用しています。そのため、他人によるなりすましなどの不正を防ぎやすい認証方法です。高いセキュリティレベルを実現できる方法として、さまざまな場所で利用されています。
しかし、顔認証や指紋認証にも不正が起こるリスクはあります。例えば、写真や指紋の複製を悪用されてしまうケースです。対策として、認証精度の高い製品の中には、偽物を見抜く技術が採用されているものもあります。より高いセキュリティを構築したい場合は、製品の性能をチェックしましょう。
顔認証のメリットとデメリット

顔認証のメリットとデメリットを解説します。顔認証は、非接触で認証できる認証方法であり、利便性やセキュリティレベルの高さが特徴です。
しかし、製品の性能によって認証精度に差が出る点には注意が必要です。製品によっては、メイクの変化やマスク着用の有無で認証の可否が異なります。顔認証のメリットとデメリットを把握し、利用シーンに合う認証方法かチェックしてみましょう。
非接触で衛生的な認証ができる
顔認証は、カメラに顔をかざすだけで認証ができるため、どこにも触れずに非接触で認証が完了します。両手が荷物などで塞がっている状態でもスムーズに利用でき、ストレスフリーな入退室が可能です。
また、非接触で認証ができる顔認証は、感染症対策とセキュリティ対策を兼ね備えた認証方法です。不特定多数の人物が行き来する場所で、衛生的な入退室を可能にします。例えば、パスワード入力が必要なタッチ式の認証方法を導入している場合は、感染症対策として接触部分を消毒する手間がかかります。顔認証を利用すると、手間なく衛生的な入退室が可能です。
マスク着用時などに認証できない製品がある
顔認証は製品の性能によって認証精度に差があり、マスク着用時に認証できないものがあるため注意が必要です。昨今、感染症対策で日常的にマスクを着用する方がほとんどですが、マスク着用時に認証できない製品は、認証ごとにマスクを外す手間がかかります。
また、暗い場所で認証できないケースや、メイクや髪型によっては認証できないケースがあります。登録時の顔のデータと、認証時の顔の状態に大きな差がある場合は、製品によっては認証できません。認証精度が高い製品は、身につける物やメイクがなどに左右されずに認証が可能です。
指紋認証のメリットとデメリット

指紋認証のメリットとデメリットを解説します。指紋は形が変わりにくく、一度登録すると長期間利用できる点が特徴です。
しかし、認証時に指が汚れていると正しく認証できないケースがあるため注意が必要です。導入後に、「なかなか指紋が認証されなくて困る」といったトラブルを防ぐため、特徴を押さえてから利用を検討しましょう。
経年変化の影響を受けにくい
指紋は歳を重ねても形が変わらないため、経年変化の影響を受けにくいとされています。そのため、一度指紋を登録すれば、怪我などで指紋の形が変化しない限り、指紋の登録データを使い続けることが可能です。
そのため、指紋認証は手間なく長期的に利用できる認証方法です。例えば、顔認証の場合は経年変化で顔が変わってしまい、認証できなくなるケースがあります。定期的に登録データの更新が必要です。指紋認証はデータの更新の手間がかかりません。
手が汚れていると認証できない
指紋認証のデメリットは、認証時に手が汚れていると正しく認証されない点です。製品の認証精度に左右されますが、汚れで指紋の溝が詰まっている状態では認証されないケースが多発します。例えば、指先に水や埃などがついていると、指紋が不鮮明になってしまうため、なかなか認証できないケースが増えるでしょう。
また、怪我などで指紋の形が変わってしまうと、登録データと照合できなくなります。そのため、指紋が認証できなくなった場合には、登録データの更新が必要です。
顔認証と指紋認証の実際の利用シーン

実際に、顔認証と指紋認証が利用されるシーンを見ていきましょう。顔認証と指紋認証は、不特定多数が利用する施設で活躍しており、さまざまなシーンで利用されています。
ここでは、一例としてオフィスのセキュリティ対策や、空港などのスムーズなゲート通過で利用されているケースをご紹介します。実際の利用シーンをチェックし、導入後のイメージの参考にしましょう。
【顔認証】空港やイベント会場の入場
顔認証は、空港やイベント会場の入場時に利用されています。顔認証は一度の認証で複数人を認証できるため、大人数が利用する施設のゲートで活躍します。事前に顔のデータを登録しておくと、ゲート前での手続きを省いたり、混雑を避けたりできるため、スムーズな入場が可能です。
また、空港では出入国手続きのゲートにも利用されています。顔認証で手続きが完了するため、係員の認印などが不要でゲートを通過できます。顔認証は、出入国手続きに利用されるほど、セキュリティ面の信頼性が高い認証方法です。
【指紋認証】オフィスや工場の入退室管理
指紋認証はオフィスや工場の入退室管理で利用されています。指紋認証はリーダーに指を近づけて認証するため、顔認証と違い光量の影響を受けません。そのため、オフィスや工場の暗い場所でも利用可能です。
また、非接触で利用できる指紋認証リーダーがあり、セキュリティ対策と感染症対策の両面で活用されています。認証時に指先をリーダーに接触させず、かざすだけで利用できるため、特に衛生面に気をつけたい場所での利用に適しています。
アートの顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」と非接触で指紋認証が可能な「モルフォウェーブ」
アートの顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」と非接触指紋認証リーダー「モルフォウェーブ」をご紹介します。どちらも非接触で利用でき、使いやすさにこだわった製品です。セキュリティ対策と感染症対策の2つを兼ね備えた製品となっています。
また、どちらの製品もスピーディーに認証ができ、ストレスフリーな入退室が可能です。入退室管理のセキュリティ強化と利便性向上を実現します。
顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」
「ゼネスキャンパーソン」は2D方式で顔認証を行う装置です。画像品質が十分な場合は、顔認証精度99%以上、顔誤検知率1%以下の性能となっており、顔認証の評価で世界No.1を獲得しています。
また、マスクや眼鏡をつけていても認証ができる点が特徴です。認証時に身につけているものを外す手間がなく、両手が塞がっていてもスムーズに認証できます。感染症対策として利用しやすい点が特徴です。
非接触指紋認証リーダー「モルフォウェーブ」
「モルフォウェーブ」は、非接触で利用できる指紋認証リーダーです。登録時や認証時は、手をスライドさせながらリーダーに通すだけで利用できます。指をリーダーに接触させずに利用できるため、衛生的な認証を実現します。
登録で使用するのは、親指以外の4本の指です。左右合計で8本の指の指紋を登録できます。登録した指であれば、1本だけでも認証可能です。また、認証時に指の一部が絆創膏などで隠れている場合でも、問題なく認証できます。
顔認証と指紋認証は利用シーンによって使い分けよう

顔認証や指紋認証のような生体認証は、他人のなりすましを防止しやすく、セキュリティ対策の要として役立ちます。顔認証と指紋認証で迷ってしまう場合は、メリットやデメリットなどの特徴に着目しましょう。
また、顔認証と指紋認証が実際に利用されている例を参考にすると、導入後の使用感をイメージしやすくなります。利用シーンやセキュリティレベルを考えながら、スムーズに利用できる認証方法を選びましょう。
Q&A
Q:顔認証と指紋認証はどっちがおすすめですか?
A:顔認証と指紋認証は特徴が異なるため、利用シーンに合わせて選びましょう。例えば、ハンズフリーで認証したい場合は顔認証がおすすめです。
Q:顔認証と指紋認証に共通点はありますか?
A:どちらもパスワードや物理的な鍵を用意する必要がなく、高いセキュリティレベルを実現できる認証方法です。他人によるなりすましを防止しやすい点が共通しています。
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