顔認証は高精度でセキュリティ対策に有効!精度が高い顔認証の特徴を解説
Column コラム

顔認証システムは個人の顔を認証に使うため、防犯性が高い認証方法です。高いセキュリティ効果があり、施設やオフィスの出入り、空港や銀行などの本人確認などで利用されています。しかし、正確に顔が認証されるか不安に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、顔認証システムの精度について解説し、高い精度を持つ顔認証とはどのようなものかをご紹介します。顔認証は製品によって精度に差があります。精度についてのポイントを押さえ、製品の仕様を確認してから顔認証システムを選びましょう。
顔認証は高精度!簡単にセキュリティ強化ができる

顔認証システムは生体認証の一つです。生体認証には、顔のほかに指紋や静脈などを使った認証方法があります。顔認証システムでは個人の顔を“鍵”として使います。そのため、生体認証の中でも不正が起こりにくい認証方法です。
また、顔認証システムには専用にラーニングされたAIが活用されています。AIが顔を見分ける精度は高いため、他人による不正認証を防止しやすい点が顔認証の魅力です。顔認証システムを導入するだけで、セキュリティの底上げができます。
顔認証の仕組みと特長
顔認証システムは顔の検出・分析・データ変換・照合の4つのプロセスで行われます。カメラで取り込んだ目・鼻・口などの顔の特徴をデータ化し、登録されているデータと照合して認証する仕組みになっています。
顔のデータが一致しなければ認証されないため、ほかの生体認証よりも精度の高い認証が可能です。顔の面積や目の位置などは個人差があります。そのため、複製されにくいオリジナルの“鍵”として高い防犯性能を発揮します。
また、顔認証は1秒ほどで完了するため、スピーディーな認証が可能です。カメラに顔を認証させるだけで、手間なくスムーズにゲートなどを通過できる点が特長です。
顔認証の精度を利用した使用例

顔認証システムは、さまざまな施設で活躍しています。例えば、銀行の本人確認や空港で行われる入出国の手続きなどです。高いセキュリティが必要な場面で活用されています。
また、コンサート会場の入場や、テーマパークのアトラクションへの入場でも利用されます。認証精度の高さや認証速度を活かし、多くの方が集まる場所で活躍するシステムです。
さらに、商業施設などでは、要注意人物を特定する際にも、監視カメラと合わせて活用されています。また、特定人物を発見する顔認証の技術には、特別なゲストが来訪した際に、素早くサービスを提供するなどの利用法もあります。
顔認証の認証方式ごとの特徴と精度
顔認証システムは、顔を認証する際の方式が「2D方式」と「3D方式」の2種類に分かれています。方式によって認証精度やカメラの種類などが異なるため、製品を選び始める前にチェックしておきましょう。
ここでは、認証方式ごとのメリットやデメリットなどの特徴を解説します。特に「認証できない状況」について確認しておきましょう。導入後に後悔しないためにも、顔認証システムを導入したい場所や使用時の状況を念頭に置きつつ、認証方式ごとのポイントを確認してください。
2D方式
2D方式は、カメラから取得した顔の画像を使い、目・鼻・口などの位置から本人を割り出す認証方式です。一般的なカメラで利用でき、対応しているカメラの種類が豊富なため導入しやすいのがメリットです。
ただし、顔写真をかざすだけで認証してしまったり、明るさによっては顔を認証できなかったりするケースもあります。認証時の状況によって認証精度に差が出てしまう点がデメリットです。
また、登録時の顔画像と変化していた場合にも認証できない場合があります。例えば、普段と異なるメイクや髪型をしている際は注意が必要です。製品によっては、顔の一部が隠れてしまうと認証できません。2D方式の顔認証システムを選ぶ際は、製品の認証精度をチェックしましょう。
3D方式
3D方式は、赤外線センサー付きのカメラを利用し、顔の奥行きなどをデータ化して認証する方式です。2D方式よりも高い精度で顔認証ができる点がメリットです。
また、赤外線を利用しているため、暗い場所でも認証できます。さらに、登録時のデータとメイクや髪型が異なっていた場合でも、変化に左右されずに認証できます。
導入時に留意すべきポイントは、赤外線センサー付きの専用カメラが必要になる点です。赤外線センサー付きのカメラは、2D方式で使用するカメラよりも大型になりやすい特徴があります。そのため、カメラの大きさが設置場所に適合するかをチェックしてから導入しましょう。
精度が高い顔認証とは?

顔認証システムの精度は、製品によって差があります。製品の性能を確認し、使用シーンに適したものか確認しましょう。認証精度が高い製品は、防犯性が高いだけでなく、使用時の環境が変化しても対応できます。
また、マスクや眼鏡をつけたり外したりする方が多い場合は、認証時に影響がある機器かどうかを確認しておくと安心です。
精度の高い製品を選びたい場合には、以下で紹介するポイントに着目し、製品の仕様をチェックしてから導入しましょう。
環境の変化に強い
顔認証システムの中には、明るさによって認証精度が変わる製品があります。カメラへの光の当たり方で認証できないケースや、暗い状況で認証できないケースがあるため注意しましょう。
また、メイクや髪型の変化、マスクや眼鏡の有無などで認証できないケースもあります。環境の変化に強い製品は、認証する際の状況に左右されにくいため、認証精度が高いと言えます。
また、屋外に顔認証システムを導入する際は、天気などの環境の変化に対応できる製品かを確認しましょう。カメラが埃や水滴で汚れた場合でも、正しく認証できるかが選定ポイントです。
大人数でもスムーズに認証できる
顔を認証する速度は製品によって異なります。認証速度は「1秒間に何人認証できるか」で判断できるため、製品の性能をチェックする際のポイントの一つです。
認証速度が遅い場合のデメリットは、認証人数によってはゲート前などが混雑する可能性がある点です。それに対して、一度に大人数を認証できる製品はスムーズに認証が済むため、大人数が利用する施設などで活躍します。認証する人数が多い場所に顔認証システムを設置する場合は、認証速度に着目しましょう。
なりすまし対策がされている
顔認証システムは、他人のなりすましを防ぎやすい認証方法です。しかし、認証精度が低い製品の場合は、カメラに顔写真や動画をかざすだけで認証されてしまうケースがあります。特に、2D方式の顔認証システムで起こる可能性があるため注意が必要です。
しかし、顔認証システムのなりすまし対策は、研究や性能の強化で対策されつつあります。防犯性が高い製品の中には、顔写真などによる不正を見抜き、写真と実物を見分ける技術が活用されています。2D方式の顔認証システムを選ぶ際は、なりすまし対策がされている製品か確認しましょう。
マスクなどをつけていても認証できる

感染症対策としてマスクをつける方が多い現在では、マスクをつけたまま顔認証ができる製品が増えています。しかし、マスクをつけた状態では認証できない製品があるのも現状です。認証の度にマスクを外す手間がかかるため、マスクをつけたまま認証できるかは大きなポイントです。
そのため、感染症対策を重視したい方は、マスクをつけたままでも顔認証ができる製品を選びましょう。手間なく衛生的に利用できます。認証精度が高い製品は、顔につけるものが変化したり、顔の向きが違ったりしても認証できる点が特長です。
高性能の顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」
アートの顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」をご紹介します。「ゼネスキャンパーソン」は、AI技術により高い認証率を実現した製品です。監視カメラを利用した顔認証システムで、リーダーの前で立ち止まる必要がなく、スムーズな認証ができます。
また、「ゼネスキャンパーソン」は入退室管理システム「X-LINE」との連携が可能です。入退室管理やセキュリティ対策に不安を感じる場合は、顔認証システムと入退室管理システムを連携させ、高いセキュリティレベルを実現しましょう。
「ゼネスキャンパーソン」の特徴
「ゼネスキャンパーソン」は2D方式で認証を行う顔認証装置です。画像品質が十分な場合は、顔認証精度99%以上、顔誤検知率1%以下の性能を発揮します。また、顔を検知する速度は1秒間に最大16人です。高速認証が可能であり、監視カメラの前を通過するだけで認証できるため、大人数を認証する際も混雑が起こりにくい特徴があります。
また、マスクや眼鏡をつけていても認証可能です。マスクなどを外す手間がなく、両手が塞がっていてもスムーズにゲートを通過できます。どこにも触れずに認証できるため、感染症対策を兼ね備えた製品です。
入退室管理システム「X-LINE」と連動可能
「ゼネスキャンパーソン」は、アート社の入退室管理システム「X-LINE」と連携して利用できます。「X-LINE」は、いつ誰が入退室したかを管理できるシステムです。セキュリティ機能が豊富で、カスタマイズにより高いセキュリティ効果を発揮します。
「ゼネスキャンパーソン」と連携すると、監視カメラを使って入退室管理を行うため、カメラ映像をクラウド経由で録画することも可能となります。また、より高いセキュリティレベルを目指す場合は、顔認証とほかの認証方法を組み合わせると効果的です。
精度の高い顔認証を取り入れてセキュリティ強化を!
顔認証システムは、高度なAI技術が使われているため認証精度が高い認証方法です。他人によるなりすましなどの不正が起こりにくく、セキュリティ対策に効果的です。顔認証システムの導入で、セキュリティの底上げが期待できます。
顔認証システムの特徴は、認証方式や製品によって認証精度が異なる点です。製品によってはマスクや眼鏡をしていても認証できたり、暗い場所でも認証できたりするなどの特徴があります。
より精度が高い顔認証システムを必要としている方は、製品の性能を確認し、使用シーンを想像してから導入しましょう。
Q&A
Q:暗い場所でも顔認証は正確に行われますか?
A:製品によって暗所での認証精度が異なります。3D方式の顔認証は、赤外線を使用するため暗所での認証も可能です。
Q:2D方式と3D方式の違いは何ですか?
A:2D方式は平面の顔画像から、目・鼻・口などの位置をデータ化して照合し、本人を認証する方式です。3D方式は、赤外線カメラを使用し、顔の凹凸や奥行きなどで認証する方式となっています。
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