アルコールチェックのタイミングはいつ?正しい確認方法も徹底解説

Column コラム

アルコールチェックの義務化は2011年にスタートしました。2022年からは対象条件が追加され、チェック作業が必要な企業が増えています。しかし、「いつ実施するか」「1日何回実施するか」を把握しておらず、チェック体制に不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、チェックを行うタイミングや必要な回数について解説します。また、チェックを行う際の注意点を確認し、効率的なチェック体制を整えるための参考にしてください。

アルコールチェック義務化について

白ナンバーの自動車を持っている企業のチェックが義務化されたのは、2022年4月1日からです。乗車定員が11人を超える自動車1台以上、白ナンバーの自動車5台以上を持っている企業が対象となります。

また、安全運転管理者には運転者の状態を目視などで注視し、酒気帯びの有無を確認する業務が増えました。さらに、チェック結果については1年間の保管義務もあります。

アルコール検知器の使用はいつから?

白ナンバーの自動車が義務化対象になった年には、検知器を用いたチェックが義務化内容に追加されると周知されていました。常に使用できる状態の検知器の保持も義務化内容となっていましたが、企業へのアルコール検知器の供給が不十分なため延期され、実施の目処は立っていません。

しかし、検知器を使ったチェックはいずれ実施しなければならなくなるため、早めに検知器を導入して義務化に備える企業が増えています。

確認内容と8つのチェック項目

アルコールチェックでは、確認者が運転者と対面で顔色や呼気のにおい応答の声の調子などをチェックし、対象者の酒気帯びの有無を確認する作業が必要です。また、アルコール検知器を使用した場合も、チェック結果を確認者が目視で確認しなければならないと定められています。

確認者がチェックしなければならないのは以下の8項目です。

  • 確認者の氏名
  • 運転者の氏名
  • 自動車登録番号または識別できる記号など
  • 確認した日の日付
  • 確認の方法 
  • 酒気帯びの有無
  • 指示事項
  • そのほか必要な事項

アルコールチェックのタイミングと回数

ここでは、アルコールチェックを行うタイミングや回数について詳しく解説します。チェック体制を整備し、すべての従業員が正しくチェックを行えるようにするために、タイミングと回数をしっかりと把握しましょう。

原則として、チェックは運転を含む業務の前後に行う決まりです。しかし、チェックのタイミングや回数は状況によって変わる場合があります。

業務開始前と終了時に1回ずつ実施する

チェックは、原則として運転の前後に1回ずつ行う決まりとなっています。車の乗り降りの都度チェックするのではなく、車の運転を含む業務の開始時と終了時に実施すれば問題ありません。

また、業務開始前にチェックを実施し、業務中に運転しなかった場合は、終業時に再度チェックをする必要はありません。大切なのは、運転の前後にチェックを実施する点です。運転の有無に合わせて、チェックタイミングが異なる点に注意し、運転する日には忘れずにチェックを行うようにしましょう。

毎日必ずチェックする必要はない

アルコールチェックは、毎日必ず業務開始前と終業時に実施するわけではありません。業務中に運転の予定がない日は、業務開始前のチェックが不要です。運転する日としない日でチェックの有無が決まります。

しかし、運転する予定がなかった日に、予期せず運転しなければならない状況になった場合には、運転の前後にチェックを実施しなければなりません。

毎日のチェックが習慣化されていれば忘れるケースは少ないでしょう。しかし、状況によってチェックの有無は変わるため、チェックタイミングをしっかりと把握して対応できるようにしておくと安心です。

いつ実施する?状況に応じたチェックタイミング

ここでは、状況別のチェックタイミングについて解説します。直行直帰した場合や、私有車を利用した場合などの対応では、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

業務内容によっては、事業所外でアルコールチェックを行う必要があるため、チェックのタイミングを間違えないようにしましょう。

営業先に直行したり直帰したりする場合

自宅から営業先などに直接向かったり、営業から自宅に帰宅する直行直帰の場合も、運転の前後に必ずチェックを行う必要があります。自宅から営業先に運転していく場合は、自宅でアルコールチェックを行い、業務終了時に再度チェックしましょう。

また、出張先でも運転の前後にアルコールチェックをする必要があるため、携帯できる検知器を持ち歩く習慣をつけておくと安心です。業務中に運転するケースが多い方は、どこでもアルコールチェックができるように準備しておきましょう。

私有車の利用やバイクの場合

通勤時に私有車を運転する場合は、自宅でアルコールチェックを行う必要はありません。しかし、業務中に私有車を運転する場合はチェックが必要です。私有車を通勤だけでなく、業務中に使用する可能性がある場合にはチェックを忘れないようにしましょう。

また、原付や自転車の場合はチェックが不要となりますが、自動二輪車50ccを超える二種原動機付自転車を運転する場合には、チェックをしなければならないため注意しましょう。

確認者が不在の場合

アルコールチェックの確認を行うのは、原則として安全運転管理者となっています。しかし、安全運転管理者がアルコールチェックの確認に立ち会えない場合は、副安全運転管理者や、安全運転管理者の業務を補助する方が確認を行っても問題はありません。補助する方については、安全運転管理者などの資格を持っていない場合も確認作業を行えます。

例えば、運転者が直行直帰をする場合や安全運転管理者の勤務時間外にチェックを行う場合は、その時に対応できる確認者が確認作業を担当しましょう。

アルコールチェックで気をつけるポイント

ここでは、アルコールチェックの結果を確認してもらう際の注意点と、義務化による確認担当者の業務負担増加について解説します。アルコールチェックの確認に関する決まりがあるため、確認者への結果報告の際には注意しましょう。

また、アルコールチェック義務化で安全運転管理者の業務負担が増えたため、企業側には効率的に業務が行えるような取り組みが求められます。

メールでの結果報告は認められない

アルコールチェックの結果は、安全運転管理者などの確認者が目視で確認する決まりとなっています。そのため、例えば自宅でチェックを行い、安全運転管理者などの確認者にメールで結果報告を行うケースは認められません。

確認者と離れた場所にいる場合は、スマートフォンのビデオ通話を利用して対話するなどして、対面による確認と同じような形式で行うようにしましょう。業務形態や業務時間は従業員によって異なるため、確認者が対応できる時間を調べておくとスムーズにチェック作業を行えます。

確認者の業務負担が増える場合がある

アルコールチェックの義務化によって、安全運転管理者には従業員のアルコールチェック結果を確認したり、記録を管理したりする業務が増えました。従業員の業務形態によっては、業務開始時刻と終了時刻にばらつきが出るため、安全運転管理者の業務負担が増えてしまうケースもあるでしょう。

毎日のようにチェックが行われる企業の場合は、安全運転管理者などの確認者の業務負担を軽減し、確認者に過度な負担がかからないような配慮が必要ではないでしょうか。スムーズにアルコールチェックを行ったり、簡単に記録の管理ができたりするアルコール検知器を導入するなどして対策しましょう。

ZENESQUEの据え置き型アルコールチェック管理装置

ZENESQUE(ゼネスク)のアルコールチェック管理装置「ゼネチェッカー」をご紹介します。「ゼネチェッカー」は高精度なアルコール検知が可能な製品で、据え置きタイプのため事務所に設置して利用できるのが特徴です。

顔認証による本人確認でなりすましや誤魔化しなどの不正を防止でき、正確で素早いアルコールチェックを可能にする製品となっています。また、記録の保存や管理が簡単にできる機能が備わっており、チェック結果の管理に不安を感じる方をサポートできる製品です。

アルコールチェックを効率化する「ゼネチェッカー」

「ゼネチェッカー」は、電気化学式センサーによる高精度のアルコール検出が可能です。素早く正確な検知ができるため、従業員が多い企業でも滞りなくスピーディーなチェックを実施できるのが魅力です。顔認証による本人確認と同時に、検温機能による体温計測もできるため、感染症対策としても利用できる点もメリットです。

また、チェック結果の記録は本体に保存できます。本体には10万件の測定記録を保存できるため、1年間の記録保存義務に対応できる製品となっています。さらに、記録はパソコンにエクスポートできるため、簡単にレポートも作成可能です。本体にはプリンターが内蔵されており、必要に応じてチェック結果をすぐに印刷できる点も特徴です。

アルコールチェックは正しいタイミングで効率的に実施しよう!

状況に応じて、アルコールチェックを行う場所やタイミングは変わります。しかし、業務中に運転する場合は、忘れずに運転の前後1回ずつの確認を徹底しましょう。確認者が目視で確認できるように、チェック体制を整える必要もあります。

アルコールチェックの義務化で業務が増え、安全運転管理者や運転者の負担が懸念される場合は、「ゼネチェッカー」のような効率的にアルコールチェックや記録の保存ができる検知器の導入がおすすめです。

Q&A

Q:直行直帰の場合は、どのタイミングでアルコールチェックを行えばよいですか?

A:自宅から車で営業先に向かう場合は、自宅でアルコールチェックを行いましょう。営業先から直帰する場合も、帰宅した際にチェックをすれば問題ありません。アルコールチェックの結果は、ビデオ通話などを利用して、確認者が目視で確認できるようにしましょう。

Q:安全運転管理者がアルコールチェックの結果を確認できない場合はどうすればよいですか?

A:安全運転管理者がアルコールチェックの確認に立ち会えない場合は、副安全運転管理者や、安全運転管理者の業務を補助する者が確認を実施してもよい決まりとなっています。

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