セキュリティ強化につながる!生体認証で顔認証を選ぶメリットとは?

Column コラム

企業はセキュリティ強化に向け、生体認証を使った入退室管理システムの導入を進めています。生体認証の中でも特に注目されているのが、顔認証システムです。顔認証は、生体認証の中でもセキュリティレベルが高く、目的によって導入すべき機種や費用を選べるため、企業に最適な形で合わせられます。

この記事では、生体認証の種類をはじめ、顔認証システム導入のメリットや注意点、最新の製品をご紹介します。生体認証の導入を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

生体認証の種類

生体認証とは、身体の特徴を用いて個人を認証するシステムです。代表的な生体認証には、以下の3つが挙げられます。

  • 顔認証
  • 指紋・掌紋認証
  • 声認証

生体認証は、本人しか持ち得ない「生体」を使って認証するため、高いセキュリティ効果を生み出します。そのため、セキュリティ対策に取り組む多くの企業が、導入を検討しているシステムです。ここからは、これら4つの生体認証の特徴について解説します。

顔認証

顔認証は、目や鼻など個人によって特徴が異なる部位を用いて認証するシステムです。事前に顔写真データを登録し、入退室する方の顔の特徴と照合・認証することで解錠する仕組みです。

顔認証は、非接触で解錠ができるシステムとして活用されています。オフィスや倉庫などで、入退室時に顔をかざしているシーンを見かけた方もいるのではないでしょうか。顔認証は、音声認識のように声を出す必要もないため、周囲の環境を気にする必要もありません。スマートフォンのロック解除にも使用されていることから、進歩が目覚ましい技術ともいえます。

指紋認証・掌紋認証

指紋・掌紋認証は、指紋や掌紋を用いて認証するシステムです。掌紋認証とは、簡単にいうと手のひらをあてて認証させる、指紋認証の手のひら版です。指紋や掌紋は個人によって生体が持つ情報が異なるため、高いセキュリティレベルを維持できます。

しかし、指紋・掌紋認証は、生体認証の中でも比較的変化の影響を受けやすいのが問題点の一つです。例えば、人間の指紋は経年により変化するため、同じデータを数年使い続けていると認証されないケースが考えられます。

また、指や手をケガしてしまった場合に包帯などで保護された場合、認証させる生体データが使えなくなる場合もあるでしょう。そのような困った事態に陥らないように、両手の指紋や掌紋をあらかじめ登録しておくと安心です。

声認証

声認証システムは、あらかじめ登録された声紋を使って入退室管理をするシステムです。声も個人によって特徴が異なるためセキュリティレベルが高いのが特徴です。

声認証はセキュリティレベルの高いシステムですが、問題点もあります。例えば、一卵性双生児など声紋が同じ場合に、誤った認証が発生してしまう可能性などが挙げられます。

また、声紋の登録時や認証時には周囲が静かな環境であることも重要です。騒音のある場所では正しくデータが読み取れず、正しく登録できないことが考えられます。つまり、認証時にも正しく反応しない結果になり得るため注意が必要です。

このように、声認証のみでの入退室管理、認証制度が落ちるなどの懸念点があるため、複数のシステム導入が推奨されるのが現状です。

顔認証システムを導入するメリット

入退室管理システムの導入は、企業がもつ機密情報や顧客の個人情報を守るために重要な役割を果たします。中でも顔認証システムは、現在では多くの企業が選んでいる仕組みであり、技術の発展が目覚ましい認証方式だとされています。

そこでここからは、生体認証の中でも人気の高い顔認証システムのメリットを解説します。

大がかりな工事が不要で導入しやすい

顔認証システムは入退室管理システムだけではなく、スマートフォンのロック解除や決済など、幅広く活用されています。多くの活用データがあるため、技術の進歩が目覚ましい仕組みの1つです。

技術の進歩に伴って進化を繰り返し、高度なセキュリティレベルを実現できるうえ、簡単に導入できる製品も増えてきました。そのため、初期のイニシャルコストが大幅に削減できる製品も増えています。

また、システム導入のために工事を長期間行うことは、業務の進行に支障をきたしてしまう可能性があります。業務を止めずに取付ができ、すぐにシステムの運用ができるのも最近の顔認証システムが持つメリットの一つです。

ハンズフリーでの認証が可能

入退室管理システムには、生体認証以外にICカードや暗証番号を使って解錠する方法もあります。この場合、入退室時にはICカードや、暗証番号を入力するためのテンキーに触れる必要があります。

顔認証での入退室は、そのように何か触れたりする必要はありません。物理的な接触を防げるため、スムーズな解錠が可能です。また、荷物を持っている場合など、両手がふさがっていても顔だけで認証できるため、タイムロスなく入退室できます。

なりすましが発生しにくい

顔認証は、事前に顔写真データを登録しておきます。そのため、登録されていない人物の入退室はできません。これは、オフィスや倉庫内で業務に就く人数を制限したい場合に役立ちます。

ICカードでの入退室は、従業員同士でのカードの貸し借りや紛失など、トラブルが発生する可能性は否めません。暗証番号を用いた入退室も同様に、他人に共有すれば本人になりすましての入退室が可能になります。

顔認証システムであれば、本人にしかない顔の特徴を認識させるため、なりすましによる入退室は起こりません。管理側の不安を解消できるシステムだといえるでしょう。

IDや暗証番号が必要ない

IDや暗証番号を入力して入退室をする場合、その鍵となる番号などを覚えておかなければなりません。暗証番号を忘れてしまった場合、関連部署に確認を取ったり、暗証番号自体をリセットしたりなど時間と手間がかかってしまいます。

その手間を省くために、暗証番号をメモに残しておく方もいるでしょう。しかし、セキュリティの観点からも、暗証番号をメモに残す行動は推奨されていません。危機管理の観点からは問題ある行為なため、メモ書きなどのアナログな管理は控えましょう。

顔認証であれば、暗証番号を覚える必要もないためトラブルが起きる確率は低くなります。従業員の負担も少なく、より高いセキュリティレベルを維持できるでしょう。

生体認証の中でもセキュリティレベルが高い

顔認証システムはセキュリティレベルが高く、入退室管理システムに最適だといっても過言ではありません。

例えば指紋認証では、肌の乾燥によりスムーズな認証ができないケースも考えられます。また、声認証のように、騒がしい場所では声そのものを拾えず認証しづらい状況が生まれるケースも多々あります。つまり、認証精度の高さでは、顔認証システムの右に出るものはありません。

顔認証はスムーズに本人を間違いなく認証できる点で、各企業に選ばれている入退室管理システムの1つです。生体認証はいずれも本人しか認証できないシステムですが、顔認証は誤認証が少ない点が評価されています。つまり、必然的にセキュリティシステムとしても評価が高く、レベルの高い仕組みだといえます。

 

顔認証システムを導入する際の注意点

認証精度やセキュリティレベルが高い顔認証ですが、導入時の注意点もあります。特に見落としやすいのが、個人情報の取扱いです。個人情報は、すべての企業に「個人情報保護法」が適用されているため、ルールを守る義務があります。どのようなルールなのか、見落としがちな点を含め、注意すべき点を解説します。

従業員に顔写真を使用する許可を得る

顔認証に使用する顔写真は個人情報に該当します。個人情報とは「個人が特定できる」情報を指すため、例えば社員証の顔写真なども、取り扱いに注意すべきデータの一つに位置付けられます。

顔認証システムに利用する顔写真の場合、社員証のように明らかに「企業が顔写真データを保有している」とは判断しづらいものだといえます。そのため、必ず事前に使用目的と管理について、従業員に説明を行いましょう。従業員の同意がないまま顔写真を使用することは、個人情報保護法に抵触するためです。

個人情報取扱いに関する説明を十分に行っていない場合、大きなトラブルに発展しかねません。企業の信頼を守るためにも、事前告知や撮影の許可はしっかり行っておきましょう。

個人データの保管は厳重に行う

登録した顔写真は専用のサーバーや記録媒体などに保存して、第三者が簡単に閲覧できないようにする必要があります。先述通り個人の顔写真データは個人情報扱いとなるため、外部への流出や無断使用を禁止しなければなりません。

データ登録の際は、従業員に対して顔写真の取り扱いについて契約書に盛り込んでおくなどの対策を徹底し、不安にさせないように配慮します。また、取引先の方など、従業員以外の出入りが頻繁にある企業は、その方や所属する企業への配慮も忘れずに行いましょう。

危機管理専用のサーバーがない場合や、管理体制に不安がある場合は、顔認証システムを導入したメーカー担当者に、データの保存方法について相談するのも一つの手です。

マスクを付けたままでも顔認証できる生体認証システム「EASY FACE」

企業によっては、マスクの着用を義務付けている場合や、社内にメガネを着用している従業員がいる場合もあるはずです。アートの顔認証デバイス「EASY FACE」は、マスクやメガネを着用したままでも認証可能な入退室管理システムです。

EASY FACEを活用すれば、入退室の度にマスクやメガネを着脱する必要がなくなり、スムーズに解錠できます。さらに、解錠までの認証スピードも0.2秒と素早いため、ドアの前が行列になることもありません。

認証に必要な顔写真は、本体カメラでの撮影・登録が可能です。顔写真を撮影するためにカメラを購入する必要もありません。従業員が退職した場合も、タブレット端末でデータ削除が可能なため、機械の操作が苦手な方でも扱いやすいシステムといえるでしょう。

生体認証でセキュリティ強化をするなら顔認証を選ぼう

生体認証は、個人の「生体」を使って入退室管理を行うため、セキュリティレベルが高いシステムです。セキュリティレベルの向上だけでなく、人件費削減や業務効率化にも役立ちます。しかし、認証方式によってはデータ登録に手間がかかったり、認証エラーが起きたりするものもあるのが現状です。

その中でも顔認証システムは、ほかの生体認証よりも認証精度が高く、非接触で認証可能な上になりすましができません。そのため、導入のメリットが多いシステムといえるでしょう。

セキュリティ面でより安全な企業を目指すなら、顔認証システムの導入を検討されてはいかがでしょうか。

Q&A

Q:生体認証にはどのような種類がありますか。

A:代表的なシステムとして、顔認証、指紋・掌紋認証、声認証、虹彩認証があります。

Q:顔認証を導入するメリットはなんですか。

A:顔認証のメリットは、非接触で解錠が可能、なりすましができない、暗証番号を覚える必要がない、生体認証の中でもセキュリティレベルが高いなどの点が挙げられます。

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