ワタミ株式会社
Case Study 導入事例
Product
決め手は「丈夫さ」と「コンパクトさ」。 1日数百人の検温作業が、格段に効率化しました。
お客様に安全・安心な食事を提供する社会的役割を果たすため、かつ感染症対策としてお客様、従業員をはじめすべての皆様の健康を最優先するために導入。
Company
ワタミ株式会社様は、外食事業他、宅食、農業、環境分野等、幅広く事業展開されている。外食事業はコロナ禍で未曽有の事態にある中、従来の居酒屋店舗を焼肉店舗に業態転換されてきた。焼肉の和民様は外食産業の中でも、特に感染症対策に取り組んできておられ、店舗でのお客様との接触を避けるための特急レーン、配膳ロボットやサーマルカメラの導入、3分に1回の店内換気等を行なっている。今後も居酒屋からの業態転換を中心に、新規出店さらには海外展開も進められている。
業種 | 小売業 |
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事業規模 | 2,000名以上 |
企業HP | https://www.watami.co.jp |
ご担当者様 |
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Interview
- Q 御社の事業内容を教えて下さい。
- A
新町様: 焼肉部門では、現在2つの事業を展開しています。「かみむら牧場」は和牛食べ放題の店舗で、2019年から世界展開を視野に入れてスタートした事業です。もう1つの事業が居酒屋からの転換業態である「焼肉の和民」です。2020年10月に2店舗オープンし、現在23店舗あります。
- Q 弊社製品の導入をご検討なさった経緯を教えて下さい。
- A
新町様: 「かみむら牧場」は2020年5月にグランドオープンしましたが、まさにコロナ禍で最初の緊急事態宣言が発令された頃。「かみむら牧場」の特徴は特急レーンを入れている点で、このアイデア自体はコロナ前からあったのですが、コロナで注目を集め、メディアでも大きく取り上げられました。加えて、1テーブルに1台数分でテーブル周りの空気を入れ替えることができる強力な換気扇も設置していたので、空気の循環を飲食業界ではじめて可視化した企業として話題になりました。
一方、「焼肉の和民」は、コロナ禍が始まってから企画しており、当初から衛生対策を徹底した店舗です。特急レーンはもちろんのこと、配膳ロボットなど、非接触技術を駆使し、お客様に安心安全を届けることを意識しています。こうした流れの中で、顔認証AI搭載検温用サーマルカメラZ-TFC0-01を導入することになりました。「焼肉の和民」には全店舗に設置しており、今後も店舗の増加に合わせて引き続き設置していく予定です。
- Q 導入にあたって、他社と比較はしましたか? 特に重要視された点はどのようなところでしょうか。
- A
新町様: いろいろな企業から提案があったので、複数の製品を検討しました。重視したポイントは、作りがしっかりしているかどうか。店舗によっては1日に400〜500人ものお客様を検温しなければなりませんから、丈夫さは大事なポイント。手で測る体温計は家庭用なので壊れないか毎日心配でした。
- Q 最初に導入を検討してくださったのは海野様だとお聞きしました。
- A
海野様: はい、そうです。特急レーンや配膳ロボットなど最新のフードテックを導入しているにもかかわらず、検温だけ手でというのはおかしいなと思ったんですね。非接触を謳っているのに、入店したらまずお客様に近寄って手で検温というのはおかしいなと。当時はまだサーマルカメラを入れているところは少なかったのですが・・・
新町様: 空港くらいでしか見かけなかったですね。
海野様: そうですね。でも、コロナ禍という思いもかけない状況の中、店舗の入り口にサーマルカメラがあればきっとお客様も安心してくださるだろうと思い、「これは導入したほうがいいと思います」と新町に強く提案しました。
- Q どのような点で、弊社のサーマルカメラが良いと思われたのでしょうか?
- A
海野様: 丈夫さとコンパクトさですね。駅前の2階以上の店舗が多く、入り口が狭いんですね。お客様がたくさんいらっしゃるところに、あまり大きなものを設置するのもどうかと思いますし、移動も大変になるので、大きすぎないものが良いと思いました。機能がシンプルなのも良いと思いました。機能をつければいくらでもつけられると思うのですが、コロナ禍のいま必要なのは検温機能だけです。ですから、あれこれ付いておらず、シンプルに検温ができるものを選びました。
- Q 弊社製品をご使用したご感想をお聞かせ下さい。
- A
新町様: 現場の作業効率は非常に上がりました。先にオープンした「かみむら牧場」では、オープン当初はサーマルカメラを入れていなかったので、スタッフがすべて手で検温していたんです。1日数百人ものお客様に対して、まず声がけをして、額で検温して、ご案内して・・・。パートさんからは「これを毎日どれだけやればいいんですか?」と言われてしまいました。
- Q サービスという点で、サーマルカメラ導入前後で変化はありましたか?
- A
新町様: サーマルカメラを入れたことで、検温という“作業”に時間を割かずに済むようになりました。そもそも店舗に特急レーン等を導入したのは、原価率を上げてお客様によりよいものを提供するとともに、人しかできないサービスに集中するためです。サーマルカメラを入れたことで、“作業”ではなく“サービス”にスタッフが注力できるようになりました。
- Q 導入に際して、何かエピソードなどございましたらお聞かせ下さい。
- A
新町様: 「焼肉の和民」に関しては、店舗に最初から設置されているものなので、スタッフはみな「あって当たり前」という感覚。接客マニュアルに「アルコール消毒と検温をお願いします」という声がけがもう組み込まれているので、これがないともはや店舗運営できません。これからコロナ禍が鎮静化したとしても、外すのは難しいですね。設置するところがこれだけ増えると、サーマルカメラはもう日常の標準装備になっていると思います。ワクチン摂取が進んで状況が落ち着いてきても100%ウイルスがなくなるわけではないですし、お客様に安心して食事をしていただくためにも、今後も必要なものだと思います。特に飲食業では、設置することできちんと衛生対策をしている店舗だというアピールにもなるはずです。
海野様: 顔認証技術を使っているので、検温以外にも転用できるのではないかと思います。
- Q 何かご要望はございますか?
- A
新町様: 特にありません。操作で問い合わせをしたのは1回だけ、時計が合っていないということだけですね。各店舗の店長が組み立てからやっていますが、サーマルカメラ導入済店舗の店長が新規オープン店舗の店長に教える研修を実施していることもあり、うまく使いこなせているようです。お客様もサーマルカメラにすっかり慣れています。強いて言うなら・・・お子さんを抱っこして検温している親御さんが大変そうだなと。店舗側で台を置くなど工夫しないといけないですね。
- Q 株式会社アートの印象をお聞かせ下さい。
- A
海野様: わがままを随分聞いていただきました(笑)。コロナ禍でオープン日が遅れたのですが、納品日の変更に柔軟に対応していただいてありがたかったです。本当はこちらでオープンまで保管すべきだったところ店舗の引き渡し日に合わせて納入していただきました。
- Q 今後の展望を教えてください。
- A
新町様: 外食は一番身近な余暇市場だと思っています。身近にストレス発散でき、お金を使って楽しめる唯一の場所です。コロナ禍だからこそ、改めて外食の豊かさを伝えたいですね。コロナで生活が変わり、外食業界も変化を余儀なくされていますが、「外食ってやっぱりいいね」と思っていただくことが私たちの使命。家でできないこと、コンビニで買えないものをこれからも提供し続けていきたいと思っています。
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